あなたを守る子宮内膜症の基礎知識 その3 [作成:2003年春]
[1]・基本的なこと産婦人科の良質の教科書シリーズというと、中山書店の『新女性医学大系シリーズ』ですが、なんと44巻もあります。その1巻が『子宮内膜症、子宮腺筋症』で、316頁で約3万円もします(『あなたを守る子宮内膜症の本』に執筆者一覧を載せている)。医学・医療は、産婦人科だけでもこのようにものすごく細分化されているため(大きく分けると腫瘍、生殖内分泌、周産期の3領域)、どんな専門医でも、自分の領域以外は詳しくはありません。内膜症は生殖内分泌に属しますが、腫瘍も大いに関係しているため、どちらが専門の医師でも中途半端になりやすい、やっかいな病気です(つまり両方に精通した医師が強い)。 さて、内膜症の最良の治療は、良質の腹腔鏡による保存手術です。こんなの昔から世界の常識。なんといっても、手術をしないと、その女性を内膜症患者と決めることすらできません(世界の常識、日本だけの非常識)。 20代で最初の腹腔鏡による保存手術をして、それでも残ってしまう病巣や癒着と、40歳前後まで再発してくる病巣や癒着に対して、あるいはぶり返してくる症状に対して、また腹腔鏡手術(または開腹手術)をするか、薬物治療をするか、何年かごとに考えていくのが、内膜症なのです(良質の保存手術ができる執刀医を選ばないと、ぶり返してくるサイクルが短くなってしまう)。 薬物治療で一番よく使われるのが、世界中で1相性低用量ピルです。これも30年前から世界の常識(日本だけの非常識)。低用量ピルは最も低リスクなので、基本的に何年でも使えますし、価格も安いので、一番よく利用されるわけです。 欧米でも、GnRHアゴニストやダナゾールを使う場合もありますが、副作用がひどくて短期(長くて半年まで)しか使いません。GnRHアゴニストやダナゾールが非常に効果的であるならば、欧米でも、低用量ピルなど見向きもせずそれらを使うはずですが、そうならないのは、長期慢性疾患である内膜症には、結局のところ、低用量ピルでも、GnRHアゴニストやダナゾールでも、効果は五十歩百歩だからです。しかも、副作用は圧倒的に違いますし。GnRHアゴニストやダナゾールの短期の治療効果のエビデンスはもちろん世界にありますが、日本の一般的な医者がわかっていない重大な事実が、そのエビデンスの臨床試験に参加した患者は、必ず保存手術をした確定子宮内膜症患者という事実です(というか内膜症患者ってのは手術で診断・治療した人のことだけ、日本以外の世界では)。 世界では、こんなこと当たり前なんですが、手術で診断・治療した人でないと、GnRHアゴニストやダナゾールは使いません。内膜症が確定しない段階で使うのは、1相性低用量ピルと黄体ホルモンだけです。日本の専門医は、エコーやMRIでチョコレート嚢胞なら簡単にわかると言いますが(だからそれでGnRHアゴニストやダナゾールを使ってもいいだろうと)、そういう読映力があるのはご自分のことであって、全国11000人の産婦人科医にはあてはまらない人も多いのです。医療は、性善説で語ってはいけませんよ。 手術もせずに、月経痛が強いというだけでGnRHアゴニストやダナゾールなどの強烈な薬を使われて、健康被害が目だつ日本女性は、病院と製薬会社のいいカモでしょう。 低用量ピルのエビデンスは、内膜症とは関係なく、避妊でピルを使っている女性と使っていない女性の大規模長期比較調査で、内膜症発生率が50%減というのがあります。他にも、良性乳房疾患50~75%減、良性卵巣嚢胞65%減、月経困難症63%減、筋腫59%減、子宮体がん50%減、慢性関節リューマチ50%減、過多月経48%減、鉄欠乏性貧血45%減、卵巣がん43%減、子宮後屈24%減・・・。 2002年12月にJEMAが厚生労働省に要望書を出したのは、まずは1相性低用量ピルの新規導入、そしてそれに保険適応をつける、臨床診断におけるGnRHアゴニス乱用の薬害状態を適正化する、です。 [2]・薬物治療 (1)進行をゆるめる程度の効果のみまず、内膜症の基本治療は手術治療だということを、しつこくおさえておきます。 さて、内膜症の薬物治療でよく使う、リュープリン、ゾラデックス、ナサニール、スプレキュア、イトレリン、ダナゾール(ボンゾールなど)らの保険適応治療薬は、みな多かれ少なかれ、使用中でも不正出血や下腹部痛がよく起こります。 医師の処方の仕方が悪いと、よけいに起こりますね。 それを、患者の月経日など気にもせず、明日から始めろという医師たちが結構います(月経が終わったあとに受診する女性が多いので、次回の月経から使用というと、別の病院に逃げられると思うのだろうか)。彼らは、最初は月経が止まらないからと説明するようですが、薬の用法を無視して無駄遣いしていることの、ひどい言い訳です。 下腹部痛も結構起こります。 チョコレート嚢胞があると、フレアーアップ期間に破裂するケースがあるという「重大な副作用」も、添付文書にはちゃんと書いてあります。破裂による下腹部痛は、救急車を呼ぶほどの激痛から我慢できちゃう痛みまで、幅はあります。 *卵巣のう胞破裂 他にもビックリするようなことが、添付文書にはいろいろ書かれているので、自分が使っている薬はぜひ一読してみましょう。 医薬品情報提供システム http://www.info.pmda.go.jp/ GnRHアゴニスト類の場合、添付文書には、「重要な基本的注意」や「重大な副作用」として、 まず、“投与中に腫瘍の増大や症状の改善がみられない場合は中止すること”、があります。 そして、“骨量低下、うつ症状、脱毛、アナフィラキシーショック、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞、血小板減少・白血球減少、不正出血、肝機能障害・黄疸、糖尿病の発症や憎悪、間質性肺炎”が、問題性の高いものとして書かれています。 そのあと、「その他の副作用」が実にたくさん書かれています(血栓症も入っている)。 こういう強烈な劇薬であるGnRHアゴニスト類を使っても(スプレキュア点鼻剤だけ劇薬指定ではない)、使用後半年で内膜症の痛みが再発するという、世界的エビデンス(科学的証拠)があります。 海外旅行などしてふつうの雑誌を買うと、市販薬の宣伝が入っていますが、単純なアスピリンでさえ、ビッシリと小さい文字で添付文書内容が書いてあるのを見たことないですか。 いっぽう、低用量ピルは、日本以外の世界中で、内膜症に一番多く使われる治療薬ですが、やはりGnRHアゴニストやダナゾールと同じように、内膜症は治るわけではないし、使用後は再燃(薬物治療後は再発とは言わない)してくるし、副作用も少しあります。 以上、GnRHアゴニスト類も、ダナゾールも、低用量ピルも(中用量ピルや黄体ホルモンも)、すべて内膜症の治療に使うホルモン剤ですが、なぜそれほど心身への作用が違うかというと、低用量ピルは、閉経前の女性が何度経験しても全く問題のない「妊娠」という状態に似せているだけですが、GnRHアゴニストは閉経前の女性には絶対に起こらない「閉経後」という状態に似せているからです。 また、低用量ピルは、避妊のために(女性が自分の心身を守る重要な課題)、健康な女性が何年使っても副作用で具合が悪くなったりしないようにせよという大命題のある、超特殊な薬です。 それでも、世の中に、副作用のない薬は存在しません。なぜなら、薬の作用と副作用はどちらもその薬が体内に入ってきて起こす化学反応だからです。作用があれば、当たり前に副作用は存在します。 とくに、ホルモン剤と呼ばれるものは、作用も副作用もほとんど同じしくみで起こることなのです。 [3]・薬物治療 (2)低用量ピルは厳しい基準が科せられた薬JEMA通信45号(2003年2月発行、会員(※会員:会員制度は03年9月10年度より廃止されました)しか読めない、行政や団体や内膜症専門医などには送付)を読んでいただくと、GnRHアゴニストやダナゾールと、低用量ピルの違いは、鮮明です。 低用量ピルは、ムチャクチャ健康で何の病気もない女性から、いろんな病気に悩む女性まで、避妊が必要な人は、何年でも基本的には使用可能なホルモン剤です。 WHO(世界保健機関)が絶対禁忌と指定してるのは、高血圧(160/100以上)、深部静脈血栓症、虚血性心疾患、脳卒中、乳がん、肝硬変・肝臓腫瘍・肝臓がん、糖尿病による血管病変や腎症・網膜症、35歳以上20本以上喫煙くらいです。 良性乳房疾患、乳がんの家族歴、子宮体がん、卵巣がん、子宮筋腫などは、全く問題ないカテゴリーに入っているのですよ(結核、HIV陽性やエイズも)。 健康な女性が何年使ってもよいという点を、よ~~~~~く考えてください。 国によっては、低用量ピルは医師の処方を必要としないところもあるくらいです。 ともあれ、低用量ピルの添付文書に書いてある細かいことは、健康な女性が使って不健康になってはいけない避妊薬だからこそ科せられた、厳しい厳しい高い高い敷居と考えてください。 さて、GnRHアゴニストは、スプレキュア点鼻剤以外は劇薬指定です。 動脈硬化のある人は、とくにGnRHアゴニストはやめましょう。 動脈硬化と血栓症を混同してる人がいるかもしれませんね。動脈硬化は血管の問題、血栓症は血液の固まりやすさの問題です。 また、GnRHアゴニストでは無排卵になってしまう人が結構いて(卵巣機能低下)、排卵誘発しないと自己排卵できなくなる場合もあります。 骨量も下がります。骨量は、100%が上限だと思ってる人がいますが、120でも130でもあるんです。 術前投与でどうしても使う場合は、骨量減少を極力抑えるように、カルシウムを多く取る、ビタミンDを取る、日光にあたり運動する、などを一生懸命心がける必要があります。 うつもよ~く出ますね、それはまた後日。 [4]・薬物治療 (3)副作用のうつ状態「子宮内膜症の実態01年データ」のページ(アクロバットが必要、無料インストール有り)で紹介しているJEMA01年データ(確定診断者603人、臨床診断者470人)に、代表的ホルモン剤(リュープリン1.88、ダナゾール、低用量ピル)の副作用グラフを表示しています(アンケートでは、内膜症に使うホルモン剤の各添付文書記載の副作用102項目を網羅し、複数選択してもらった)。 3つのグラフの大きさがえらく違いますが、102項目全部を縦にズラッと表示するわけにはいかないので、15%以上の人が訴えた副作用だけを表示したら、こうなったのです(3つの代表的ホルモン剤の副作用の違いがよくわかる)。 さて、JEMAが内膜症のホルモン治療で大きな問題の一つとする「うつ状態」は、内膜症のホルモン剤を使ったことがある875人中(確定と臨床の合計)、なんと240人もが経験したと答えました(27%)。 また、うつが出た時の状態を質問すると、死のうとした(7%)、死にたいと思った(46%)、外出不能の時期があった(45%)、ふつうの寝食ができない時期があった(36%)、家族との会話や一緒の行動ができない時期があった(30%)、仕事ができない時期があった(29%)、家事や育児ができない時期があった(28%)、失職した(10%)、月経が再開してもうつ状態が残った(29%)となり、「うつ状態」という副作用が非常に危険であることがわかります。 患者は薬の副作用など知らなくて当然で、前もって102項目など知らなくても、私たちには1ミリの責任もありません。 リュープリンなどのGnRHアゴニスト類の添付文書には、何年も前から、うつ状態や動悸や他にもたくさんの副作用が出ることは具体的に書いてあり、うつは、とくに「重大な副作用」の一つに上げられ(JEMAが声高に訴えてきた過程で添付文書に取り入れられたと考えている)、十分に観察することとか、中止することなどと書いてあります。 GnRHアゴニストの添付文書をちゃんと読ませてもらって、効果は使用後半年までというエビデンスも聞けば、使いたいという女性なんか出てくるのかいなと思いますが、日本では、効果の説明はウソっぽいし、副作用の説明はほとんどしない医師がとっても多い。そういう医師の中には、まず自分自身が添付文書を読んでない人も多いのでしょうね。 よくまあ、こんな劇薬をホイホイ処方する勇気があるもんだ。 [5] 内膜症の診断は難しくて誤診が多い、避けたほうが無難な医師毎日、全国の病院やクリニックで内膜症の診断が出ているのでしょうが、実は内膜症の診断は難しく、全国11000人の産婦人科医の3分の2は、あてにならないと考えましょう。 だから、セカンドオピニオンやサードオピニオンもとったといっても、似たような開業医ばかりでは、何の意味もないのですよ。 逆に、ホントに内膜症で、月経痛や月経時以外の下腹部痛などがあっても、卵巣も子宮も腫れてないとなると、内診や直腸診や超音波で内膜症(基本的な腹膜病変や癒着がある)と臨床診断するのは、内膜症にたけた医師でないと難しいです(日常的に内膜症の手術をしている医師がなにかと良い)。 それなのに、日本では、いとも簡単にアンタは内膜症だと診断し、リュープリンやスプレキュアなどを半年も使わせる医師がゴロゴロいます。 診断の次は治療の選択になりますが、治療の段階になると、内膜症で頼りになる医師は10分の1くらいと思ってください。 たとえば、初診で内膜症と臨床診断したり、初診でとった血液検査の結果で2度目の受診で内膜症だと臨床診断したりして、手術の話もなく、その日にGnRHアゴニストの注射を打とうとする、あるいはGnRHアゴニストの点鼻剤やダナゾール(内服薬)の通常量を出そうとする医師は、やめておきましょう。 あなたの問題を、複雑にしたり長引かせたりするだけの医師ですから。 医師のみなさん、内膜症なのにそうだと診断できないことより、内膜症ではない人を内膜症と診断して投薬するほうが、はるかに罪深いことですよ。 Q.JEMAに入会したら良い病院等も教えてもらえるのでしょうか。 A.JEMAは純粋な非営利組織で、1000以上あると言われる患者団体では珍しく、積極的に今の医療を変えてやるぞ~~と、医療界や企業や行政を押したり引いたりして動かしちゃおうという、運動体であることが存在の一番の理由なので、この質問には答えにくくて、いつも困ります。 [6]・卵巣チョコレート嚢胞のでき方卵巣チョコレート嚢胞しかない内膜症の人などめ~~~ったにいなくて、誰でも、腹膜病変(ミリ単位の病巣)が下腹部内のそこやここに、ポツ、ポツ、とあり、癒着もほぼあります。 卵巣がんもほぼ同じしくみでできます。 たくさんの内膜症の女性が一番勘違いしてるのが(それを促進するのが医師たちの安易な説明)、チョコレート嚢胞があると言われると、それだけのことだと思ってしまうことです。 そして、内膜症が痛いのは、基本的に、腹膜病変(とくに活発なもの)と癒着のせいで、チョコの存在ではありません。 卵巣チョコレート嚢胞は、リュープリンであろうが低用量ピルであろうが、薬物治療でどうなるものではなく(多少小さくなるのは、排卵が止まっている間に水分が吸収されて容積が減るからで、チョコを作っている病巣が減ったわけではない)、手術で取り除かないと、なくなってはくれません。 さらに、手術で取り除いたはずでも、反対側の卵巣に再発したり、同じ側に新しくできたりするので、内膜症はやっかいなのです(執刀医の技術が低いと、同じ側にすぐ再燃することもある)。 [7]・薬物治療 (4)ホルモン治療のまとめ子宮内膜症(腺筋症を含む、以下略)の治療には、薬物治療(ホルモン治療とほぼ同義。なお最近、ホルモン剤以外の薬物による実験的治療が試みられている)と手術治療があるわけですが、日本以外の世界では、手術治療が基本治療なのは、何十年も前から当たり前のことです。 ところが、日本では、内膜症は手術治療よりホルモン治療のほうが当然のごとく先に行われることが多いですが、それは、製薬企業・行政・学会の護送船団方式が延々と続いているという政治的な理由であって、EBMも科学も無視したことです。 さて、世界の(つまり日本以外の)内膜症の医学教科書には、治療項目として、以下の3項目がのっています。 ・observation(経過観察) この2番目が、日本で言うところのホルモン治療ですが、まさに的確に、卵巣の排卵抑制という単語でしょ。 ただし、このホルモン剤のなかで、明らかに病巣を直接攻撃しているのが証明された薬は、まだ一つもないのですよ。 これで、排卵を止めること(月経を止めることではない)がホルモン治療のねらいだと理解してもらえたと思います。 内膜症のホルモン治療薬の効果は、使用直後は結構違いますが、20代で始まると40代なかばまでいろいろ悩ませてくれる内膜症の場合、結局はどれであろうと50歩100歩になってしまうわけです(使用後、自己排卵が戻ると、数回の月経で元の黙阿弥になっていく)。 内膜症は20歳前後~40代なかばまで抱える長期慢性疼痛疾患ですから、排卵を止められるホルモン治療を行う年月はどうしても長くなりますので、私たちは「リスク」を最重視して薬を選ばないといけないわけです。 なお、様々な代替療法(漢方、鍼灸、アロマ、サプリ、生活改善・・・・)は、排卵抑制(ovarian
suppression)はできないですから、内膜症の治療にはなりません。 [8]・低用量ピルの使い方(1)1相性と3相性はかなり違う最近は、内膜症に低用量ピルをちゃんと処方してくれる医師がどんどん増えてきて、ちょっとホットしてきましたが、GnRHアゴニストやダナゾールなどのキツイ薬を経験したことがなく、まず低用量ピルから経験しはじめる人が増えてきました。 日本の低用量ピルには1相性(2種類のみ)と3相性(数種類)がありますが(欧米先進国なら1相性製品が非常にたくさんあり、3相性製品も結構ある)、1相性と3相性では大きな違いがあります(3相性でも種類によって結構違う)。 (2)ピルが内膜症にいい理由1.排卵が止まる(GnRHアゴニストやダナゾールでも止まるが、リスクが大きすぎる) (3)ピルで起こりがちな副作用さて、低用量ピルには合成エストロゲンと合成プロゲステロンが入っており、気持ち悪い(吐き気)というのはエストロゲンの副作用です。 (4)内膜症に良い飲み方さて、内膜症でピルを使う人で、最初の2~3週間の避妊はどうでもいい場合は、低用量ピルを始める時に月経初日から飲まないで、4~5日目から飲むようにしましょう(量の多い日が過ぎた頃)。 (5)ピルと妊娠のかねあい妊娠とのかねあいですが、たとえば半年くらいの期間で考えて、その半年が毎月毎月妊娠しようとする期間でなければ、基本的には妊娠したい年代や立場の人でも、内膜症の症状が強くて日常生活がしんどいのであれば、半年くらい低用量ピルを使って内膜症をやわらげ、心身を休めてあげてください。 |
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